パテントマップ

【歯科医療分析 12】インプラント用金属材料

2015年03月30日 10:13
インプラント材料に使われている金属の分析をしてみましょう。(歯のほうではなくて、骨にねじ込むボルトのほうです)使われているのは、やはりチタンやチタン合金で、ステンレス鋼なども使われているんですね。それではそれぞれどんな出願がされているのか発明の名称を見てみましょう。1 チタン・ 特開2014-193249生体インプラントチタンを使う場合の有機汚染物質の除去方法です。・ 特開2014-028084生体インプラント材料の製造方法、生体インプラント材料およびチタン含有アルカリ水溶液 調整工程の改善だそうです。・ 特開2014-514124生体適合性部材生体適合性のために、表面に金属酸化物(二酸化チタ

【歯科医療分析 11】HAPとTCP

2015年03月30日 10:06
歯科用材料の分析を進めて行きましょう。第4回で、上位10社の時系列出願数を示しましたが、こちらでは上位10社の全体出願数を示しておきましょう。そうすると、2015年からの全出願数は440件なのですが、上位10社等を見ても全体での比率は高くないですので、個々の大学等を見るよりも全体で見て行ったほうがよさそうです。それでは、まずは無機材料を見てみましょう。やはり、歯の材料である、HAPとTCPが多いんですね。HAPは以下のように、歯と骨の成分だそうで、歯のエナメル質の97%、象牙質の70%を占めるそうです。https://www.apagard.com/fordentists/hap/検索すると、「

【歯科医療分析 10】歯科用材料形態

2015年03月30日 09:59
歯科材料をFタームの観点で分析してみましょう。上のマップのように、研究課題は、形態、生体親和性、製造方法、無機材料などの順番になっています。(検索に使った歯全般AB06が含まれる、 観点AB「補綴用」が多いのは当然なので、観点ABは除外してあります)それでは、どこの企業、大学がどの分野に強いのかを見てみると、以下のように、オーガンさんは、生体親和性にすぐれた天然系高分子材料に強そうですし、特殊陶器さんは、技術を生かした無機材料や合成高分子材料の微細構造などが強そうです。それでは、一番多かった、材料の形態でどんな研究がされているかというと、以下のようになります。これがどんな研究かという

【歯科医療分析 9】インプラント部品材料のFターム

2015年03月30日 09:53
歯科インプラント関係をいろいろ調べてきました。まだFタームテーマコードの歯科補綴4C059で調べようとする場合には,、いろいろありますが、4C059での分析はこのくらいにして、このインプラント製品の材料について、さらに詳しくFタームテーマコードの4C081を調べてみましょう。まずは、4C081の観点を調べると、以下のようになります。前にも書いたように、このテーマコードは、歯科医療の材料だけでなく、医療全体での材料関係になります。ABという観点の中には、人工骨とか、人工血管とか、いろいろあるわけでして、今回はAB06歯全般というものに的を絞って検索をかけたわけです。それでは、どんな分類があるるか

【歯科医療分析 8】歯科インプラント詳細2

2015年03月30日 09:43
それでは、今回は歯科用インプラントというのはどのような出願があるのかちょっとだけ覗いてみましょう。以下は直近の出願公開から図を貼り付けたものです。1 人工歯根・ 特開2015-013199こんなものが顎の骨に埋め込まれるんですね~。怖いですね~。恐ろしいですね~。・ 特開2014-158984まさにウサイン??・ボルトですね。・ 特開2014-1287262...

【歯科医療分析 7】歯科インプラント詳細

2015年03月30日 09:36
前回の続きで、Fターム4C059の観点AAを詳しく見てみましょう。下のマップはFタームを書くと長くなるので、Fタームは省いており、AA01人工歯根の下位分類AA02、AA03などは人工歯根に含めています。上のマップのように、人工の歯根関係、材質が多く、埋め込み工具も盛んに研究されているんですね。これを年度ごとに構成比率で見てみると、以下のように、2013年、2014年はまだ公開数が少ないでしょうから、これを考慮すると、ここ10年はそんなに研究内容は変わらないのでしょう。次は、メーカーさんです。こちらのほうは、観点AAインプラントに限った上位10社を調べましょう。そうすると、今まで出て来なかった

【歯科医療分析 6】各メーカーの強み

2015年03月30日 09:28
Fタームの観点でどのような出願数になっているのかを見てみると以下のようになりました。やっぱりインプラント関係の研究開発花盛りというところで、人工歯というのはそれほどでもないようです。年度ごとの出願数で比較してみると、2007年が突出していて、その後は減っていますが、やっぱりリーマンショックの影響なのでしょうか。次は各メーカーの強みです。インプラント関係の三大巨頭??は、ジーシー、シュトラウマン、ノーベルで、イボクラーは、陶磁器材料の人工歯、歯冠(及びその製法、鋳造)関係のようですね。ということで、次回はインプラントのAA詳細を調べることにして、あらかじめAAの詳細分類を説明しておきます。・AA

【歯科医療分析 5】研究と開発

2015年03月30日 09:12
それでは今回からは、どんな研究開発がおこなわれているのか見ていきましょう。最初はインプラント品から見て行きましょうかね。まずはFタームはどんな分類になっているのか、観点を見てみましょう。この前の医療用材料分析のときはFタームの観点をテキトーに観察しただけでしたので、今回は心を入れ替えて?Fターム解説をしっかり読みながら調べてみましょう。(IPDLももうすぐ終わってしまいますが、とりあえず現在のIPDLを貼り付けておきます)https://www5.j-platpat.inpit.go.jp/pms/tokujitsu/pmgs/PMGS_GM101_Top.actionそうすると、4C059の

【歯科医療分析 4】歯科医療機器及び材料メーカー

2015年03月30日 09:03
それでは、今回は上位10社の直近10年間の時系列での出願推移を見てみましょう。ノーベル、松風、スリーエム、トクヤマなどは2013年からの出願がないですが、直近なので出願がないのかどうかはまだわかりません。京セラさんは最近増加してきているようですね。尚、各企業と共同研究しているメーカーはそんなに多くありませんでしたので、どんな技術が研究されているのかに移りましょう。最初、歯科補綴品と、そのまた歯科用材料をいっしょくたにして分析しましたが、それぞれがどうなっているのかを、まずは調べてみましょう。まずは、時系列での出願比較です。上が歯科補綴品すなわちインプラント品で、下がその材料です。やっぱりベーシ

【歯科医療分析 3】最近10年間の傾向

2015年03月30日 08:52
今回はメーカーの時系列での出願数を見て見ましょう。直近10年間で見てみましょう。 見てみると、ニコンやNEGなど、ほとんど出願がありませんね。 気を取り直して、2003年以前を見てみると以下のようになりました。そうすると、以前は研究がおこなわれていたのに直近10年間では、ほとんどおこなわれなくなった企業があるようです。ということは、分析は直近10年間でおこなったほうがよさそうです。 ということで、直近10年間での出願上位10社は上のようになりました。最初に20年間で見たときには、海外メーカーは1社しか入っていませんでしたが、直近10年間では、海外メーカーさんが日本市場になだれ込んでいるような気

【歯科医療分析 2】歯科医療機器及び材料メーカー

2015年03月28日 16:26
今回は出願人を見て行きましょう。まずは、メーカーの名前を統合せずに見てみると以下のようになっていました。このままだと、名前が長かったり、同じメーカーがあったりしますので、名前の統合(名寄せ)をすることにして、名寄せ後の順位は以下のようになりました。最初のマップの同じメーカーの件数合計と合いませんが、共同出願の場合にもそれぞれのメーカーで1件とカウントしていますので、名寄せをすると、上のマップのように件数がそんなに変わらないという企業もあります。メーカーの概要は以下となります。・ 株式会社ジーシー www.gcdental.co.jp/index.html創業1921年、本社東京、資本金8.8億

【歯科医療分析 1】インプラント

2015年03月28日 16:14
歯科インプラントを調べると「公益社団法人日本口腔インプラント学会」なるものがあるようで、「歯科インプラント治療に関しよくあるご質問」というのもありました。www.shika-implant.org/qa.html歯科インプラントについて他も調べてみると、「格安治療は危ない」などと書かれているものもあり、インプラントって怖いもんなんだなとか思ってしまいます。ということで、歯の治療についてどんな研究がされているのかを特許出願から見て行きましょう。まずは、どのように調べるかですが、今回も国内出願だけ調べることとして、そうするとFタームが使えるわけです。おおまかな分析をするだけですので、抜けがあるから